岐阜県美濃市うだつの上がる町並みに居を構える鈴木忍家住宅。
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重要伝統的建造物群保存地区 岐阜県美濃市美濃町「うだつの上がる町並み」
重要伝統的建造物群保存地区に選定されている岐阜県美濃市美濃町の「うだつの上がる町並み」。
美濃市は、江戸時代の商人の町で、この「うだつ」が多く残っています。町並みには、江戸~明治時代にかけて造られた商家が軒を連ね、古いたたずまいを見せています。なかでも、国の重文指定になっている造り酒屋の小坂家住宅や市指定文化財の旧今井家住宅は庭や蔵などに往時の繁栄を今もとどめています。
「うだつ」とは、屋根の両端を一段高くして火災の類焼を防ぐために造られた防火壁のことで、裕福な家しか「うだつ」を造ることができなかったため、庶民の願望から「うだつを上げる・うだつが上がらない」の言葉もできました。
鈴木忍家住宅の説明板より
鈴木忍家住宅(すずきしのぶけじゅうたく)
今も使用している引上大戸。
この家は笹屋という江戸時代からの旧家である。家屋は18世紀中期の建築であるが、明治になって2階を大改造して現在の姿となっている。
この町では、入口大戸は引上げ式が伝統であるが、多くの家は改造して引戸となっている。今も引上げ懸けは金具を残している家が多い。朝に晩に大戸を上げ下げするのは大変な労力であるが、現在もその慣習を守っているのは1、2軒にすぎない。
なおひさしの上に祀ってあるのは防火の神様秋葉様である。
鈴木忍家住宅へのアクセス
・名称:鈴木忍家住宅
・住所:岐阜県美濃市常盤町2277
・アクセス:長良川鉄道美濃市駅 徒歩 8分
・見学:不可
・営業時間:ー