国登録有形文化財「田中家」でクラウドファンディング。日本さくら100選「三多気の桜」を彩る茅葺き屋根を引継ぐ

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三多気の桜景観保全会
左:茅葺き屋根の職人さん、右:当主の田中稔さん

日本さくら100選に選ばれた”三多気のサクラ”の並木沿いの 国登録有形文化財「田中家住宅」。

茅葺き屋根の総葺き替えにかかる費用への支援金をクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」にて募集を開始しました。募集期間は2022年10月6日(金)から12月11日(日)で、募集金額は390万円を目指します。

当主の想いを皆さんに届けたいと思い、KEnoHAREでも紹介します。今回は当主の言葉をそのままご紹介したいと思い、大半を原文そのままで記載しています。

クラウドファンディングサイトはこちらからアクセスできます。

目次

プロジェクトを立ち上げた背景

三多気の桜景観保全会
引継ぎたい「三多気」の風景

現在、66歳で子供のいない私は、再び総葺き替えをしなければならない20年後には、この世にいないことが十分考えられます。今回は補助金と自己資金と、皆様からの支援金でなんとか修復はできるものと、いや、していこうと思っています。
このプロジェクトを支援してくださる皆さんなら、きっと我が家の未来に関わってくださるのではないかと、期待しています。

1日限りの「点」でもなく、永住の「線」でもなく、これから先10年間に「点線」として体験使用していただく方(方々)なら、近い将来に無償でお譲りしたいとも思っています。

三多気で永住していただくお気持ちの方には、かなりの決断が必要かと思います。しかし、我が家の存在を面白く思ってくださる人たちが、それぞれに利活用をしていただき、共同で管理していただくような方法ができれば、お気軽に三多気での暮らしを満喫いただけるのかなとも思っています。

現在「三多気の桜景観保全会」を地元住民と桜を愛してくださる県内外の人々とともに立ち上げ、「三多気の風景」が100年後の人々にも楽しんでいただけるような活動も展開しています。
茅葺屋根の古民家をはじめ、三多気の桜の風景保全に向け、どうぞご支援をよろしくお願いします。

田中家住宅当主の想い

三多気の桜景観保全会

日本さくら100選「三多気(みたけ)の桜」を彩る茅葺き屋根を引継ぎたい

①春、数万人の花見客でにぎわう三多気の桜まつり、我が家の縁側には「懐かしい屋根や」「おばあちゃんの家も茅葺きやった」「なんかホッとする」と言ってくださる方がお越しになる。

②水田に映り込む桜並木と茅葺き屋根の写真を撮りに、全国各地から高価なカメラを担いだアマチュアカメラマンの方々がお越しになる。

③雑誌の花見特集やガイドブック、新聞記事にるプロの方もお越しになる。

三多気の桜の風景景観を愛してくださる方が多くいらっしゃることに気づき、父が葺き替えをしてから20年以上経過した平成10年に劣化が進む茅葺き屋根の葺き替えを、私は決心しました。

そして私が、平成10年に葺き替えをして間もなく25年をむかえようとするなか、やはり茅葺屋根の劣化は進み、雨漏りをバケツでうける状態です。今回の茅葺き屋根修復は、大げさですが、生まれ育った三多気地区と千年以上の歴史を持つヤマザクラの未来と、私自身の終活の集大成と思っています。

屋根の修復を通じて、支援者の方々とつながり、三多気の桜の風景がある暮らしを皆様とともに楽しんでいければと思っています。

リターンにより茅葺屋根古民家を長期利用できる権利を譲りたい田中家」ご当主コメント

三多気の桜景観保全会

私たち夫婦には子供がいないので、茅葺き屋根の行く末も気になるところです。それで、今回のプロジェクトのリターンは、支援者の皆様に茅葺屋根のある古民家である我が家を使用していただく権利を持っていただくことです。

多額のご支援をいただいた方(方々)には、近い将来、我が家をお好きなように使っていただけるよう出来る限り長い期間使用できる権利をお譲りしたいと思っています。

一年を通じて三多気の美しさを感じてほしい

三多気の桜景観保全会

三多気(みたけ)は山の敬称「御嶽」に由来し、平安時代中期(900年ごろ)に、御嶽山真福院(みたけざん しんぷくいん)を開山した理源大師が参道に桜を植樹したことが、「三多気の桜」の起源といわれています。

伊勢の国司 北畠氏が祈願所として、館からの道筋に桜を植えたため、江戸時代以前から桜の名所と古文書にも書かれているようです。 ヤマザクラの樹齢は100年ほどらしいのですが、幹回り3m級の古木は、約千年前に植えられた桜の枝が幹となり、命が代々この「三多気」で受け継がれています。

桜の紅葉は、モミジの美しさには劣るため、現在耕作放棄地にモミジを植樹し、秋の三多気の魅力を高めるため植樹活動をしています。

もっとも寒くなるのは2月で、年に数回の一面雪景色が楽しめます。

このように、「三多気」は春夏秋冬を通じて、自然豊かな風景が楽しめますので、ご支援を機会に是非ご来所ください。

クラウドファンディング『日本さくら100選「三多気(みたけ)の桜」を彩る茅葺き屋根を引継ぎたい』プロジェクトの概要

三多気の桜景観保全会
日本さくら100選「三多気(みたけ)の桜」を彩る茅葺き屋根を引継ぎたいへのリンクはこちらから

田中家住宅の利用について

三多気の桜景観保全会

原則日帰りで考えています。しかし、連日利用者の皆様のご要望に応えるために、令和4年9月末現在、住宅民泊事業の届け出を行っています。届け出完了次第、連日利用も可能となるよう調整させて頂ければと思います。

田舎暮らし体験、移住計画のリハーサル、ワーケーション、リフレッシュ、家族旅行、大洞山トレッキングの休憩、多種多様な趣味や第二の故郷など、使い方は自由です。

※例えば10万円ご支援を頂ければ最高10日間ご利用できます。
※利用に伴うご質問は随時受け付けさせていただきますので、お気軽にご相談ください。

現在は下記の設備が利用可能です。

・6畳間と4畳間の座敷と、4畳半の寝間と居間。3畳程度の食事間。
・6畳程度の炊事場、冷蔵庫、食器棚、かまどエリア。
・玄関入り口は、4畳程度の土間と入口横に4畳半の洋間。
・風呂は、プロパンガスの湯沸かし器による浴槽とシャワー。
・トイレは、洋式水洗ウォシュレット。外からの出入りも可能。
・水道は飲料水、浴槽用の公共水道と、散水、洗濯用の簡易水道。
・Web環境は、地元ケーブルテレビ会社と契約予定。
・駐車場は、庭に2台。隣家からの借地に10数台の駐車可能。
・農作業用の資材保管倉庫(約30㎡)あり。
・家庭菜園用の農地が、家の南、西、北側にあり。
・冷房器具は扇風機、暖房器具はこたつ、ガスストーブ、石油ストーブ。
・火災、風水害に対する損害保険に加入済。

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