【京都・北区】ROASTERY DAUGHTER / ANTIQUES SONが移転 店内利用もできる新店舗へ

京都・下京区で営業していた焙煎所「ROASTERY DAUGHTER / ANTIQUES SON(ロースタリー ドーター/アンティークス サン)」が、2026年6月1日、京都市北区へ移転オープンしました。

新店舗では、自家焙煎コーヒー豆の販売に加え、店内でコーヒーを楽しめるスペースやテイクアウトにも対応。京都・北区でコーヒーショップやカフェを探している方にも注目の新スポットです。
2階では「Gallery SON」から名称を改めた「ANTIQUES SON」が営業しています。

取材で見えてきたのは、単なる移転ではなく、「ふらっと立ち寄れるコーヒー店をもう一度つくりたい」という店主・吉田さんの思いでした。

※本記事は、地域情報サイト「京都のいちばんち」に掲載した取材記事を転載しています。

目次

「前の店の空気感を残したかった」

Roastery DAUGHTER / Antiques SON 店舗外観
以前の店舗の雰囲気を感じる店構え

今回の移転のきっかけは、旧店舗が入居していた建物の老朽化による建て替えでした。

旧店舗は約7年半営業。もともとROASTERY DAUGHTERは、WIFE&HUSBAND(ワイフアンドハズバンド)で提供するコーヒー豆を焙煎するための拠点としてスタートしたそうです。

移転にあたり吉田さんが強く意識したのは、「前のお店が好きだった人たちをがっかりさせたくない」ということでした。

「移転すると、前の方が良かったと言われることも多いと思うんです」

そう話す吉田さん。

Roastery DAUGHTER / Antiques SON 店舗奥にある焙煎機
店内奥には焙煎機を設置。自家焙煎したコーヒー豆を提供しています。

新店舗には焙煎機や家具、道具類の多くを旧店舗から持ち込みました。

実際に訪れてみると、空間そのものは変わりながらも、どこか以前のお店の延長線上にいるような感覚があります。

Roastery DAUGHTER レジ前
店内には旧店舗から持ち込んだ照明や家具も使われています。

常連客からも「移転した感じがする」「前のお店の雰囲気が残っている」といった声が寄せられているそうで、これまで積み重ねてきた時間や空気感を大切に引き継ごうとした思いが伝わってきました。

Roastery DAUGHTER /1階店内
テイクアウト用のコーヒーを提供するカウンター。奥の階段からは「ANTIQUES SON」へ続きます。

なお、京都のいちばんちでは、移転前の下京区・京都駅近くにあった旧店舗も取材しています。

▶︎ 【京都駅近く】ROASTERY DAUGHTER旧店舗の取材記事はこちら

旧店舗を知る方は、新店舗との共通点や変化を見比べながら読むのもおすすめです。

建物との出会いが移転先を決めた

ROASTERY DAUGHTER新店舗の木製扉と入口
新店舗の入口。現在の建物との出会いが移転の決め手になったといいます。

新店舗探しでは複数の物件を見たそうですが、現在の建物に入った瞬間、「うわ、何ここ」と感じたといいます。

古い木造建築でありながら、壁や天井にはモルタルが使われた独特の空間。古物や古着が好きだという吉田さんにとって、その空気感は強く印象に残ったそうです。

また、系列店のWIFE&HUSBANDから徒歩圏内という立地も決め手の一つでした。

焙煎した豆を運びやすいことに加え、WIFE&HUSBANDを訪れた人が立ち寄りやすい距離感も魅力だったといいます。
新店舗は地下鉄鞍馬口駅と北大路駅の中間ほどに位置しています。

ふらっと立ち寄れるコーヒー店を目指して

Roastery DAUGHTERアイスコーヒー
暑い季節にはアイスコーヒーのテイクアウト利用もおすすめです。

今回の移転で大きく変わったのが、その場でコーヒーを楽しめるようになったことです。

これまでのROASTERY DAUGHTERは、自家焙煎豆の販売が中心でした。

一方、新店舗ではテイクアウトに加え、店内でコーヒーを楽しめるスペースも設けられています。

背景には、吉田さんのこんな思いがありました。

「カフェの本来の使い方って、ふらっと思い立った時に行きたいものだと思うんです」

WIFE&HUSBANDは今や来店客の約95%が海外からの旅行者。世界中から人が訪れる人気店になった一方で、「思い立った時に気軽に立ち寄る」という日常的な利用とは少し違う場所になってきたと感じていたそうです。

そこでROASTERY DAUGHTERでは、地域の人が朝の散歩や通勤途中に立ち寄ったり、毎日のルーティーンとして利用したりできるような店を目指しています。

取材中にも、近くを通りかかって気になっていたという方がふらりと来店し、コーヒーを楽しんでいました。

移転から間もないながらも、吉田さんが思い描く「地域の日常に寄り添う場所」の姿が少しずつ形になり始めているようでした。

あえてテーブルを置かなかった理由

Roastery DAUGHTER ベンチ
テーブルを置かず、人と人との自然な会話が生まれる空間を目指したといいます。

新店舗には店内でコーヒーを楽しめるスペースがありますが、一般的なカフェのようなテーブル席は設けられていません。

実はこれも意図的なものだそうです。

「空いているスペースだったら相席になるじゃないですか」

「毎日会話をしていたら会話が生まれるじゃないですか」

「コミュニティが生まれるかもしれない」

吉田さんはそう話します。

もともとは席を設ける予定もなかったそうですが、近所の人たちが自然に集まり、コーヒーをきっかけに会話が生まれる場所になれば――。

そんな思いから、今の空間がつくられました。

ROASTERY DAUGHTERとANTIQUES SON コーヒーとアンティークが共存する空間

Antiques SON 店内
2階のANTIQUES SONには、店主が買い付けたアンティークが並びます。

新店舗の1階はROASTERY DAUGHTER、2階はANTIQUES SONとして営業しています。

1階では自家焙煎コーヒー豆の販売やテイクアウト、店内利用が可能。

2階には国内外で集められた古物やアンティークが並び、コーヒーとともにゆったりとした時間を楽しめます。

コーヒーを買うために立ち寄る人もいれば、アンティークを眺めながら過ごす人もいる。

新店舗は、以前よりも少しだけ滞在できる場所へと広がっていました。

Roastery DAUGHTER ハンドドリップ
一杯ずつハンドドリップで淹れるコーヒー

💡京都のいちばんちメモ

取材時にいただいたのは、夏限定のアイスコーヒーブレンド「ジェントルマン」。

取材後には、自宅向けのアイスコーヒーの淹れ方も教えていただきました。

吉田さんによると、WIFE&HUSBANDでは直径約2mmほどの小さな穴が一つだけ開いたメリタ式ドリッパーを使用しているそうです。

一般的な3つ穴タイプとは異なり、お湯がゆっくり落ちるのが特徴で、吉田さんは「透明感のある深煎りコーヒー」を表現するために欠かせない道具だと話していました。

実際のレシピでは、20gのコーヒー豆に対してまず30mlのお湯を注ぎ、30秒かけてしっかり蒸らします。その後、少量ずつ3回に分けて抽出し、サーバーに入れた140gの氷で冷やすそうです。

なお、この抽出方法はメリタ式ドリッパーを前提としたものとのこと。器具選びから抽出方法まで、一杯のコーヒーへの細やかなこだわりを感じるとともに、アイスコーヒーの淹れ方に悩んでいた筆者にとっても思いがけず勉強になる時間となりました。

Roastery DAUGHTER アイスコーヒー用ブレンド「ジェントルマン」
ブレンド GENTLEMAN (アイスコーヒー用) 180g BOX /¥1,900(税込)

取材時にいただいた夏限定ブレンド「ジェントルマン」は、お盆頃までの期間限定販売を予定しています。

店舗情報・アクセス

ROASTERY DAUGHTER / ANTIQUES SON(ロースタリー ドーター/アンティークス サン)

  • 住所:京都市北区小山西花池町6-9
  • 営業時間:9:00〜18:00
  • 定休日:月曜日・木曜日
  • 駐車場:なし
  • アクセス:京都市営地下鉄「鞍馬口駅」から徒歩約4分、「北大路駅」から徒歩約5分
  • 公式サイト:https://www.wifeandhusband.jp/wife-husband
Roastery DAUGHTER / Antiques SON店主の吉田さん

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