
移住してみたい。古民家や町家をリノベーションして自分なりの暮らしを楽しみたい。
そんな時には、空き家の売り手と借り手を仲介してくれるサービス「空き家バンク(空き家情報バンク)」がおすすめです。今回は愛媛県の空き家バンクをご紹介します。
空き家バンクを探す前に、愛媛県の特徴をご紹介

11市9町の20市町で構成される愛媛県。県内は県東部を「東予」、県中央部を「中予」、県南部を「南予」の大きく3つの地域に分けられます。
四国の北西部に位置し、東は香川・徳島の両県、南は高知県に隣接。北は瀬戸内海をはさみ、「しまなみ海道」で結ばれた広島県、西は宇和海を隔てて大分県と向かいあっています。
愛媛県では、在郷町の西予市宇和町、製蝋町の卯之町内子町八日市護国が重伝建(重要伝統的建築物保存地区)に設定されています。重伝建ではありませんが、大洲市は古き良き町並みを残すエリアで、城に泊まれる城泊などの取り組みを全国に先駆け積極的におこなっています。
東西に細長い県土のほぼ中央に位置する県都・松山市からは、飛行機で東京までおよそ80分、大阪まで50分で行くことができるほか、松山市中心部から空港まで車で約15分と全国トップレベルのアクセスを誇ります。

愛媛県は、温暖で雨が少なく、冬季は、平野部では積雪はほとんどありませんが、山間部では積雪も多く、ウィンタースポーツが楽しめるなど、四季を通じて多様な気候に富んでいます。
愛媛県で空き家バンクを利用するにあたっても、上記の特徴を理解しておけば、気になる自治体を選びやすいのではないでしょうか。
愛媛県の空き家バンク一覧

都道府県 | 市区町村 | 空き家バンク(リンク付き) |
---|---|---|
愛媛県 | 全域 | えひめ空き家情報バンク |
愛媛県 | 松山市 | 離島の空き家 |
愛媛県 | 松山市 | ミツハマル |
愛媛県 | 今治市 | 今治市空き家情報 |
愛媛県 | 宇和島市 | 宇和島市空き家バンク |
愛媛県 | 八幡浜市 | 空き家バンク_八幡浜市移住・定住支援ポータルサイト |
愛媛県 | 新居浜市 | 新居浜市空き家バンク |
愛媛県 | 西条市 | 西条市空き家バンク |
愛媛県 | 大洲市 | 大洲市空き家バンク |
愛媛県 | 伊予市 | 伊予市移住サポートセンター「いよりん」空家バンク |
愛媛県 | 四国中央市 | 四国のまんなか空き家バンク |
愛媛県 | 西予市 | 海里山の憧れ暮らし |
愛媛県 | 東温市 | 東温市移住・定住支援ポータルサイト(空き家バンク) |
愛媛県 | 上島町 | 上島町空き家バンク |
愛媛県 | 久万高原町 | 久万高原町空き家バンク |
愛媛県 | 砥部町 | 空き家バンク |
愛媛県 | 内子町 | 内子町移住定住支援サイト「うちこんかい」 |
愛媛県 | 伊方町 | 伊方町空き家バンク |
愛媛県 | 松野町 | 松野町空き家バンク |
愛媛県 | 鬼北町 | 鬼北町空き家情報 |
愛媛県 | 愛南町 | 愛南町空き家情報バンク |
愛媛県以外の、近隣の空き家バンクについてもまとめました!
愛媛県以外の近隣エリアで、古民家をはじめとした物件を紹介してくれる空き家バンクについてもまとめてみました。
こちらも参考にしてみてください。
空き家バンク利用上の注意

空き家バンクの利用にあたって意識しおきたいことをまとめてみました。
生活環境が自分に合っているとは限らない
空き家を手放すからにはそれなりの理由があることが考えられます。
例えば下記のようなパターンが考えられます。
- 交通の便が良くない
- 生活に必要な施設(スーパーや病院など)が近郊にない
- 学校や役所などが近郊にない
上記のように施設に関連するものもあれば、その地域の特徴やコミュニティになじめるかどうかも重要です。物件の購入を決める前や入居前には、必ず現地で内部や周辺環境を確認しておきましょう。
空き家期間が長い古民家だと、物件に問題がある可能性も
空き家物件自体に問題がある可能性があります。
修繕などで費用が想像以上に発生する可能性と、建て替えや売却ができない物件です。
修繕などで費用が想像以上に発生する可能性
空き家になって人が生活しなくなると、どうしてもいたみやすくなってしまいます。
リノベーションによる修繕を前提に物件を探されている方も多いと思いますが、予想以上に修繕費がかかる可能性があることを考慮しておく必要があります。残置物の撤去が発生することも多いため、ここにも費用が発生します。
建て替えや売却ができない古民家も
建て替えができないパターンは、接道義務をみたいしていないなど再建築不可物件である物件。
こちらは、再建築不可物件を魅力的な物件へ”リノベーション”する、接道義務を満たす土地にするなど、事前に理解しておくことで、「固定資産税や都市計画税が安い」「相続対策に有利」などのメリットを教示することが可能です。
売却ができない物件は僻地で買い手がいないパターン、事故物件などで買い手が見つからないパターンなどがあります。この辺りも把握しておくとよさそうです。
所有者と直接交渉する必要があるものも
空き家バンクが不動産会社を介して契約できる仕組みを作っていることもありますが、
そうでないパターンが多く所有者と直接交渉する必要があります。
空き家バンクを運営しているのは自治体です。営利目的ではないため、契約や仲介に関与していません。所有者と直接交渉する必要があることを理解しておきましょう。心配であれば現地の不動産会社に間に入ってもらうことも可能です。
無料譲渡の場合の古民家にかかる費用を知っておきましょう
無料で空き家を譲ってもらっても、取得するためにはさまざまな税金などの支払いが必要です。
空き家バンクで手に入れた古民家を自身の名義にするために必要な費用を確認して、資金計画を立てましょう。
購入した物件の所有権を公的に証明する「登記費用」
<空き家バンクで取得した古民家の登記にかかる費用>
・登録免許税:固定資産税評価額の2%
・司法書士代行費用:数万~5万円 / 1件
・印紙代:200円
「不動産登記」は義務化されていないため、対応しない方も。
しかし、物件の悪用や所有権の争いといったトラブルを防ぐために、古民家を無償で取得した場合でも、登記の手続きを行うことを強くおすすめします。
かかるのは下記の金額。
空き家バンクで取得した古民家にかかる税金
個人から個人への譲渡: この場合、贈与税が譲られる側に課せられる可能性があります。譲る側には所得税や住民税が課されることはありません。
個人から法人への譲渡: 譲られる側の法人には法人税が課せられる可能性があります。また、譲る側の個人には贈与税が発生する可能性があります。
法人から個人への譲渡: 個人が法人から不動産を無償で譲り受ける場合、個人には贈与税が課せられる可能性があります。法人側には法人税が発生することが一般的です。
法人から法人への譲渡: 法人間での譲渡では、受贈側の法人に対して法人税が課せられることがあります。譲渡側の法人には、場合によっては特定の税金が発生することがあります。
不動産の無償譲渡では、譲る側と譲られる側にそれぞれ課せられる税金が異なります。
これらの税金は、譲渡が個人間で行われる場合と法人間で行われる場合によっても異なるので、具体的には上記の4つのパターンに分けて確認しましょう。
これらの税金の詳細や手続きについては、税理士などの専門家に相談することをおすすめします。
正確な情報を得て、適切に対応することで、不要な税負担を避けることができます。