
市圏から離れて地方や田舎でで過ごしたい、移住してみたい。古民家や町家をリノベーションして自分なりの暮らしを楽しみたい。
そんな時には、空き家の売り手と借り手を仲介してくれるサービス「空き家バンク(空き家情報バンク)」がおすすめです。今回は北海道の空き家バンクをご紹介します。

空き家バンクを探す前に、北海道の特徴をご紹介

35市129町15村の計179市町村で構成される北海道。日本の北端、ひとくちに北海道と言っても、地域によって気候も風土も大きく異なります。たとえば、最南端の松前町・白神岬から最北端の稚内市・宗谷岬までは、直線距離にしてなんと480km。東京から姫路市までの距離よりも長いのです。
観光面では、夏はさわやかな自然を楽しめる富良野や知床、冬はスキー客に人気のニセコなど、四季を通じて豊かな自然環境を楽しめることから、国内のみならず海外からも毎年多くの観光客が訪れています。札幌にほど近い千歳市にある新千歳空港では国際便も就航しており、2019年の訪日外国人客数は254万人、中国、韓国、台湾、香港、タイからの訪日客で全体の83%を占めています。
北海道の重伝建(重要伝統的建築物保存地区)は函館市元町末広町の港町の1つ。
札幌の市内中心部には地下鉄・鉄道(JR)・市電・バスなどの公共の交通機関が発達しているため、通勤時間は平均20~30分程度です。市内の中心部は地下通路もあるため、雪や雨の日でもさほどストレスなく外出が可能です。また、郊外に住む方の車通勤も一般的です。月極駐車場は札幌市中心部では1万円を超えますが、地下鉄沿線で7,000円~1万円、バス便のエリアになると5,000円前後です。

広い北海道は、エリアによって自然環境や気候もまったく異なります。例えば、海に囲まれた道南エリアと、広大な平野が広がる十勝エリアでは、風景が全然違いますし、気候も海岸性気候と内陸性気候と対照的です。
北海県で空き家バンクを利用するにあたっても、上記の特徴を理解しておけば、気になる自治体を選びやすいのではないでしょうか。
空き家バンク利用上の注意

生活環境が自分に合っているとは限らない
空き家を手放すからにはそれなりの理由があることが考えられます。例えば下記のようなパターンが考えられます。
- 交通の便が良くない
- 生活に必要な施設(スーパーや病院など)が近郊にない
- 学校や役所などが近郊にない
上記のように施設に関連するものもあれば、その地域の特徴やコミュニティになじめるかどうかも重要です。物件の購入を決める前や入居前には、必ず現地で内部や周辺環境を確認しておきましょう。
空き家物件に問題がある可能性がある
空き家物件自体に問題がある可能性があります。修繕などで費用が想像以上に発生する可能性と、建て替えや売却ができない物件です。
1つは、修繕などで費用が想像以上に発生する可能性。
空き家になって人が生活しなくなると、どうしてもいたみやすくなってしまいます。リノベーションによる修繕を前提に物件を探されている方も多いと思いますが、予想以上に修繕費がかかる可能性があることを考慮しておく必要があります。残置物の撤去が発生することも多いため、ここにも費用が発生します。
2つめが、建て替えや売却ができない物件。
建て替えができないパターンは、接道義務をみたいしていないなど再建築不可物件である物件。こちらは、再建築不可物件を魅力的な物件へ”リノベーション”する、接道義務を満たす土地にするなど、事前に理解しておくことで、「固定資産税や都市計画税が安い」「相続対策に有利」などのメリットを教示することが可能です。
売却ができない物件は僻地で買い手がいないパターン、事故物件などで買い手が見つからないパターンなどがあります。この辺りも把握しておくとよさそうです。
所有者と直接交渉する必要がある
空き家バンクが不動産会社を介して契約できる仕組みを作っていることもありますが、そうでないパターンが多く所有者と直接交渉する必要があります。
空き家バンクを運営しているのは自治体です。営利目的ではないため、契約や仲介に関与していません。所有者と直接交渉する必要があることを理解しておきましょう。心配であれば現地の不動産会社に間に入ってもらうことも可能です。
北海道の空き家バンク一覧

北海道下の空き家バンクは以下の通りです。