都市圏から離れて地方や田舎でで過ごしたい、移住してみたい。古民家や町家をリノベーションして自分なりの暮らしを楽しみたい。
そんな時には、空き家の売り手と借り手を仲介してくれるサービス「空き家バンク(空き家情報バンク)」がおすすめです。今回は山形県の空き家バンクをご紹介します。
空き家バンクを探す前に、山形県の特徴をご紹介
13市19町3村の35市町村で構成される山形県。山形県は東北の日本海側に位置し、東京から概ね北に300km、山形新幹線で約3時間の距離にあり、一般には、全国生産量の7割を占める「さくらんぼ」と鮮やかな四季で知られています。俳聖・松尾芭蕉は「奥の細道」の舞台としても有名です。
蔵王、月山、鳥海、吾妻、飯豊、朝日と日本百名山に数えられる秀麗な山々に囲まれ、南から連なる米沢、山形、新庄の各盆地と庄内平野を「母なる川」、最上川が流れる、美しい自然に恵まれた地域です。そこでは、人の住む集落、市街地と農地や里山が綾をなし、自然と人間が調和して存在する、「もう一つの日本」が広がっています。
山形県は、南から置賜(おきたま)、村山(むらやま)、最上(もがみ)、庄内(しょうない)の4つの地域に大きく分かれ、それぞれ特有の文化・自然が楽しめます。
山形県の気象は、日本海に面する海岸部と内陸部に大別され、内陸部は更に最上、村山、置賜の3地域ごとにその特性が異なります。庄内平野を中心とする海岸部は海洋性気候を呈し、多雨多湿で冬季には北西の強い季節風が吹きます。内陸部は一般的に気候が温暖で気温較差が大きいですが、新庄市を中心とする最上地域は積雪が多く夏季には豪雨に見舞われることが多め。山形市を中心とする村山地域の平野部は、一般的に寡雨、寡雪であるが月山、朝日山系の山間部は、全国有数の多雨、多雪地帯であり、米沢市を中心とする置賜地区は、温和な気候であるが吾妻山系の山間部は多雪地帯です。
山形へのアクセスは、東京からは山形新幹線が便利。福島から米沢に入れます。仙台から鉄道や高速バスを利用するのもメジャーなルート。飛行機の場合は、県の中央にある山形空港か、日本海側の庄内空港を利用できます。
山形県の空き家バンクを利用するにあたっても、上記の特徴を理解しておけば、気になる自治体を選びやすいのではないでしょうか。
山形県の空き家バンク一覧
山形県の空き家バンクは下記の通りです。
都道府県 | 市区町村 | 空き家バンク(リンク付き) |
---|---|---|
山形県 | 山形市 | 山形市空き家バンク |
山形県 | 米沢市 | 米沢市空き家・空き地バンク |
山形県 | 鶴岡市 | つるおかランド・バンク |
山形県 | 酒田市 | 酒田市空き家等情報サイト |
山形県 | 新庄市 | 新庄市空き家バンク制度 |
山形県 | 寒河江市 | 寒河江市空き家バンク |
山形県 | 上山市 | 空き家関連ページ |
山形県 | 村山市 | 村山市空き家空き地バンク |
山形県 | 天童市 | 天童市空き家バンク |
山形県 | 東根市 | 東根市空き家情報 |
山形県 | 尾花沢市 | おばなざわ空き家情報サイト |
山形県 | 南陽市 | 南陽市空き家バンク |
山形県 | 山辺町 | 山辺町空き家バンク |
山形県 | 中山町 | 中山町空き家バンク |
山形県 | 河北町 | 河北町空き家バンク制度 |
山形県 | 西川町 | 空き家バンク |
山形県 | 朝日町 | 山形県朝日町の暮らし |
山形県 | 大江町 | 大江町空き家・空き地情報 |
山形県 | 大石田町 | 大石田町空き家バンク物件登録一覧 |
山形県 | 金山町 | 山形県金山町空き家バンク |
山形県 | 最上町 | 山形県最上町空き家バンク |
山形県 | 舟形町 | 舟形町空き家・空き地バンク |
山形県 | 大蔵村 | 大蔵村空き家バンク |
山形県 | 鮭川村 | 鮭川村HP「空き家バンク」ページ |
山形県 | 高畠町 | 高畠町空き家バンク |
山形県 | 川西町 | 川西町空き家バンク物件一覧 |
山形県 | 白鷹町 | 白鷹町ふるさと移住推進協議会 |
山形県 | 飯豊町 | 飯豊町空き家等情報活用制度 |
山形県 | 三川町 | 三川町空き家バンク情報 |
山形県 | 庄内町 | 庄内町定住支援サイト |
山形県 | 遊佐町 | 遊佐町IJUターン促進協議会 |
東北・北陸の近隣の空き家バンクについてもまとめました!
山形県以外の近隣エリアで、古民家をはじめとした物件を紹介してくれる空き家バンクについてもまとめてみました。
こちらも参考にしてみてください。
空き家バンク利用上の注意
空き家バンクの利用にあたって意識しおきたいことをまとめてみました。
生活環境が自分に合っているとは限らない
空き家を手放すからにはそれなりの理由があることが考えられます。
例えば下記のようなパターンが考えられます。
- 交通の便が良くない
- 生活に必要な施設(スーパーや病院など)が近郊にない
- 学校や役所などが近郊にない
上記のように施設に関連するものもあれば、その地域の特徴やコミュニティになじめるかどうかも重要です。物件の購入を決める前や入居前には、必ず現地で内部や周辺環境を確認しておきましょう。
空き家期間が長い古民家だと、物件に問題がある可能性も
空き家物件自体に問題がある可能性があります。
修繕などで費用が想像以上に発生する可能性と、建て替えや売却ができない物件です。
修繕などで費用が想像以上に発生する可能性
空き家になって人が生活しなくなると、どうしてもいたみやすくなってしまいます。
リノベーションによる修繕を前提に物件を探されている方も多いと思いますが、予想以上に修繕費がかかる可能性があることを考慮しておく必要があります。残置物の撤去が発生することも多いため、ここにも費用が発生します。
建て替えや売却ができない古民家も
建て替えができないパターンは、接道義務をみたいしていないなど再建築不可物件である物件。
こちらは、再建築不可物件を魅力的な物件へ”リノベーション”する、接道義務を満たす土地にするなど、事前に理解しておくことで、「固定資産税や都市計画税が安い」「相続対策に有利」などのメリットを教示することが可能です。
売却ができない物件は僻地で買い手がいないパターン、事故物件などで買い手が見つからないパターンなどがあります。この辺りも把握しておくとよさそうです。
所有者と直接交渉する必要があるものも
空き家バンクが不動産会社を介して契約できる仕組みを作っていることもありますが、
そうでないパターンが多く所有者と直接交渉する必要があります。
空き家バンクを運営しているのは自治体です。営利目的ではないため、契約や仲介に関与していません。所有者と直接交渉する必要があることを理解しておきましょう。心配であれば現地の不動産会社に間に入ってもらうことも可能です。
無料譲渡の場合の古民家にかかる費用を知っておきましょう
無料で空き家を譲ってもらっても、取得するためにはさまざまな税金などの支払いが必要です。
空き家バンクで手に入れた古民家を自身の名義にするために必要な費用を確認して、資金計画を立てましょう。
購入した物件の所有権を公的に証明する「登記費用」
<空き家バンクで取得した古民家の登記にかかる費用>
・登録免許税:固定資産税評価額の2%
・司法書士代行費用:数万~5万円 / 1件
・印紙代:200円
「不動産登記」は義務化されていないため、対応しない方も。
しかし、物件の悪用や所有権の争いといったトラブルを防ぐために、古民家を無償で取得した場合でも、登記の手続きを行うことを強くおすすめします。
かかるのは下記の金額。
空き家バンクで取得した古民家にかかる税金
個人から個人への譲渡: この場合、贈与税が譲られる側に課せられる可能性があります。譲る側には所得税や住民税が課されることはありません。
個人から法人への譲渡: 譲られる側の法人には法人税が課せられる可能性があります。また、譲る側の個人には贈与税が発生する可能性があります。
法人から個人への譲渡: 個人が法人から不動産を無償で譲り受ける場合、個人には贈与税が課せられる可能性があります。法人側には法人税が発生することが一般的です。
法人から法人への譲渡: 法人間での譲渡では、受贈側の法人に対して法人税が課せられることがあります。譲渡側の法人には、場合によっては特定の税金が発生することがあります。
不動産の無償譲渡では、譲る側と譲られる側にそれぞれ課せられる税金が異なります。
これらの税金は、譲渡が個人間で行われる場合と法人間で行われる場合によっても異なるので、具体的には上記の4つのパターンに分けて確認しましょう。
これらの税金の詳細や手続きについては、税理士などの専門家に相談することをおすすめします。
正確な情報を得て、適切に対応することで、不要な税負担を避けることができます。