移住してみたい。古民家や町家をリノベーションして自分なりの暮らしを楽しみたい。
そんな時には、空き家の売り手と借り手を仲介してくれるサービス「空き家バンク(空き家情報バンク)」がおすすめです。今回は新潟県の空き家バンクをご紹介します。
空き家バンクを探す前に、新潟県の特徴をご紹介
20市6町4村の合計30市町村で構成される新潟県。
国最長の信濃川流域に拡がる越後平野の肥沃な平地を背景として、全国有数の米の生産地となっており、米菓出荷額は全国シェア約5割と日本一、また清酒についても兵庫、京都に次ぐ出荷額であり、銘柄数でも全国有数の酒どころです。
日本三大花火大会の一つでもある「長岡大花火大会」や世界最大の4尺玉が打ち上がる「片貝まつり大花火大会」、海上から打ち上げる柏崎の「海の大花火大会」が人気。
2000年から始まった「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」は、3年に1回、十日町市・津南町の全域で開催される芸術イベントで、開催期間中は多くの観光客が訪れます。また新潟市で毎年開催される「にいがた酒の陣」は県内外の日本酒愛好家が10万人以上も集まる名物イベントに成長しています。
新潟県の重伝建(重要伝統的建築物保存地区)は、佐渡市宿根木の港町1つだけと以外に少ないですが、村上市や上越市などには古い街並みが今も残っています。
新潟県内の主要都市には上越新幹線の駅があり、JR在来線も整備されていますが、新潟市の都心部を除き、基本は車移動の車社会といえます。
そのため多くの物件に駐車場が併設されています。夫婦揃って車通勤という家庭も多く、子育て世代にとって、自家用車は一人に一台が普通と言えそうです。
日本海側に位置し、佐渡島を含む面積では全国5番目に広い県です。
豪雪地帯として有名ですが、地域によって降雪量は大きく異なり、3メートル以上積もるところもあれば、新潟市周辺のようにそれほど積もらないところもあります。
日本海というと、冬の荒波、曇り空というイメージが強いかもしれませんが、新潟市は関東以北の政令市としては、平均気温が高く、冬場の寒さも北海道ほど厳しくありません。平均気温が零下になる月はなく、東京と大きく変わらないようです。
新潟県で空き家バンクを利用するにあたっても、上記の特徴を理解しておけば、気になる自治体を選びやすいのではないでしょうか。
古民家をはじめとした物件を紹介してくれる、新潟県の空き家バンク一覧
新潟県下の空き家バンクは以下の通りです。
都道府県 | 市区町村 | 空き家バンク(リンク付き) |
---|---|---|
新潟県 | 全域 | 空き家情報検索システム |
新潟県 | 長岡市 | 長岡市空き家バンク |
新潟県 | 三条市 | 三条市空き家バンク |
新潟県 | 柏崎市 | 柏崎市ホームページ |
新潟県 | 新発田市 | 空き家バンク物件情報 |
新潟県 | 小千谷市 | 小千谷市空き家情報バンク |
新潟県 | 加茂市 | 加茂市空き家バンク |
新潟県 | 十日町市 | 新潟県十日町市UIターン情報サイト |
新潟県 | 見附市 | 見附市公式中古住宅紹介サイト 豊かな住まい |
新潟県 | 村上市 | 空き家バンク |
新潟県 | 燕市 | 燕市空き家・空き地活用バンク |
新潟県 | 糸魚川市 | いえかつ糸魚川-空き家・空き店舗バンク- |
新潟県 | 妙高市 | 妙高ぐらし |
新潟県 | 五泉市 | 五泉市ホームページ |
新潟県 | 上越市 | 上越市空き家情報バンク |
新潟県 | 上越市 | (一社)移住・交流推進機構「空き家情報」 |
新潟県 | 阿賀野市 | 阿賀野市空き家・空き地バンク |
新潟県 | 佐渡市 | 佐渡市空き家情報システム |
新潟県 | 魚沼市 | 空き家バンク制度 |
新潟県 | 南魚沼市 | 南魚沼市空き家バンクウェブサイト |
新潟県 | 胎内市 | 胎内市空き家バンク |
新潟県 | 弥彦村 | 弥彦村空き家活用バンク |
新潟県 | 田上町 | 田上町空き家情報バンク |
新潟県 | 阿賀町 | 阿賀町空き家等情報登録制度 |
新潟県 | 出雲崎町 | 出雲崎移住・定住支援サイト |
新潟県 | 湯沢町 | 湯沢町空き家バンク |
新潟県 | 津南町 | 津南で田舎暮らし |
新潟県 | 刈羽村 | 刈羽村空き家バンク |
新潟県 | 関川村 | 関川村空き家・空き地バンク |
新潟県以外の、空き家バンクについてもまとめました!
新潟以外の近隣エリアで、古民家をはじめとした物件を紹介してくれる空き家バンクについてもまとめてみました。こちらも参考にしてみてください。
空き家バンク利用上の注意
空き家バンクの利用にあたって意識しおきたいことをまとめてみました。
生活環境が自分に合っているとは限らない
空き家を手放すからにはそれなりの理由があることが考えられます。
例えば下記のようなパターンが考えられます。
- 交通の便が良くない
- 生活に必要な施設(スーパーや病院など)が近郊にない
- 学校や役所などが近郊にない
上記のように施設に関連するものもあれば、その地域の特徴やコミュニティになじめるかどうかも重要です。物件の購入を決める前や入居前には、必ず現地で内部や周辺環境を確認しておきましょう。
空き家期間が長い古民家だと、物件に問題がある可能性も
空き家物件自体に問題がある可能性があります。
修繕などで費用が想像以上に発生する可能性と、建て替えや売却ができない物件です。
修繕などで費用が想像以上に発生する可能性
空き家になって人が生活しなくなると、どうしてもいたみやすくなってしまいます。
リノベーションによる修繕を前提に物件を探されている方も多いと思いますが、予想以上に修繕費がかかる可能性があることを考慮しておく必要があります。残置物の撤去が発生することも多いため、ここにも費用が発生します。
建て替えや売却ができない古民家も
建て替えができないパターンは、接道義務をみたいしていないなど再建築不可物件である物件。
こちらは、再建築不可物件を魅力的な物件へ”リノベーション”する、接道義務を満たす土地にするなど、事前に理解しておくことで、「固定資産税や都市計画税が安い」「相続対策に有利」などのメリットを教示することが可能です。
売却ができない物件は僻地で買い手がいないパターン、事故物件などで買い手が見つからないパターンなどがあります。この辺りも把握しておくとよさそうです。
所有者と直接交渉する必要があるものも
空き家バンクが不動産会社を介して契約できる仕組みを作っていることもありますが、
そうでないパターンが多く所有者と直接交渉する必要があります。
空き家バンクを運営しているのは自治体です。営利目的ではないため、契約や仲介に関与していません。所有者と直接交渉する必要があることを理解しておきましょう。心配であれば現地の不動産会社に間に入ってもらうことも可能です。
無料譲渡の場合の古民家にかかる費用を知っておきましょう
無料で空き家を譲ってもらっても、取得するためにはさまざまな税金などの支払いが必要です。
空き家バンクで手に入れた古民家を自身の名義にするために必要な費用を確認して、資金計画を立てましょう。
購入した物件の所有権を公的に証明する「登記費用」
<空き家バンクで取得した古民家の登記にかかる費用>
・登録免許税:固定資産税評価額の2%
・司法書士代行費用:数万~5万円 / 1件
・印紙代:200円
「不動産登記」は義務化されていないため、対応しない方も。
しかし、物件の悪用や所有権の争いといったトラブルを防ぐために、古民家を無償で取得した場合でも、登記の手続きを行うことを強くおすすめします。
かかるのは下記の金額。
空き家バンクで取得した古民家にかかる税金
個人から個人への譲渡: この場合、贈与税が譲られる側に課せられる可能性があります。譲る側には所得税や住民税が課されることはありません。
個人から法人への譲渡: 譲られる側の法人には法人税が課せられる可能性があります。また、譲る側の個人には贈与税が発生する可能性があります。
法人から個人への譲渡: 個人が法人から不動産を無償で譲り受ける場合、個人には贈与税が課せられる可能性があります。法人側には法人税が発生することが一般的です。
法人から法人への譲渡: 法人間での譲渡では、受贈側の法人に対して法人税が課せられることがあります。譲渡側の法人には、場合によっては特定の税金が発生することがあります。
不動産の無償譲渡では、譲る側と譲られる側にそれぞれ課せられる税金が異なります。
これらの税金は、譲渡が個人間で行われる場合と法人間で行われる場合によっても異なるので、具体的には上記の4つのパターンに分けて確認しましょう。
これらの税金の詳細や手続きについては、税理士などの専門家に相談することをおすすめします。
正確な情報を得て、適切に対応することで、不要な税負担を避けることができます。