移住してみたい。古民家や町家をリノベーションして自分なりの暮らしを楽しみたい。
そんな時には、空き家の売り手と借り手を仲介してくれるサービス「空き家バンク(空き家情報バンク)」がおすすめです。今回は岩手県の空き家バンクをご紹介します。
空き家バンクを探す前に、岩手県の特徴をご紹介
14市、15町、4村の合計33市町村で構成されている岩手県。本州の北東部に位置し、南北に長い楕円の形をしています。その広さは、北海道に次ぐ全国2位と、非常に広い都道府県です。
シンボルとも言える岩手山を始め、美しい稜線を見せる奥羽山脈や北上高地の山々。内陸部の平野を悠々と流れる北上川。一方、沿岸部は、切り立った海岸段丘やリアス式海岸による絶景が広がり、その沖合は世界有数の三陸漁場。山・海・川の大らかな自然に安らぎながら、豊かな恵みを受けて暮らせるのが、岩手の魅力です。
県内には旅の疲れを癒してくれる温泉郷が数多く点在し、憩いの 宿がより一層旅に奥行きを持たせてくれます。また沿岸部は三陸と称され、 海岸は多種多彩な地形を有し、新鮮な魚介類が豊富なことでも有名です。
岩手県では金ケ崎町城内諏訪小路が重伝建(重要伝統的建築物保存地区)に指定されています。金ヶ崎をはじめ、盛岡など県内各地でレトロな景観に出会うことができます。
岩手県へのアクセスは東京から東北新幹線で2時間半ほど。花巻空港からは大阪や札幌など、国内の主要空港へのアクセスが可能です。
県土が広いため、地域によって気候が違うのが岩手の特徴です。 東北地方の中央を南北に延びる奥羽山脈の山沿い地域は、冬は積雪量が多い豪雪地帯。 内陸部は、夏と冬、昼と夜とで温度差が大きいのが特徴。 県庁所在地の盛岡市も冬はかなり冷え込み、1月の平均気温は0.2℃まで下がります。
沿岸部は内陸部よりも暖かく、宮古市の1月の平均気温は2.0℃で、積雪量もわずか。ただし夏は、海流の影響で「やませ(偏東風)」が発生するため低温が続く時期もあります。冬対策には覚悟が必要ですが、全体的に四季の移り変わりがはっきりしているので、季節ごとの表情が楽しめます。
岩手県で空き家バンクを利用するにあたっても、上記の特徴を理解しておけば、気になる自治体を選びやすいのではないでしょうか。
岩手県の空き家バンク一覧
岩手県下の空き家バンクは以下の通りです。
都道府県 | 市区町村 | 空き家バンク(リンク付き) |
---|---|---|
岩手県 | 全域 | 移住定住ポータルサイト いわてイーハトー部に入ろう! |
岩手県 | 盛岡市 | 盛岡市空き家等バンク |
岩手県 | 宮古市 | 宮古市空き家バンク |
岩手県 | 大船渡市 | 大船渡市空き家バンク |
岩手県 | 花巻市 | いいトコ花巻 |
岩手県 | 北上市 | 北上市空き家バンク |
岩手県 | 久慈市 | KujiへのU・J・Iターン KUJIターン |
岩手県 | 遠野市 | で・くらす遠野 |
岩手県 | 一関市 | あばいん一関 |
岩手県 | 陸前高田市 | 高田暮らし |
岩手県 | 釜石市 | 釜石市HP「釜石市空き家バンク」 |
岩手県 | 八幡平市 | 八幡平市空き家バンク |
岩手県 | 奥州市 | いわて奥州ぐらし-移住・交流ナビ- |
岩手県 | 滝沢市 | 滝沢市空き家バンク |
岩手県 | 雫石町 | 雫石町空き家バンク |
岩手県 | 葛巻町 | 空き家バンク「おでゃんせ葛巻へ」 |
岩手県 | 岩手町 | 岩手町空き家バンク |
岩手県 | 紫波町 | 紫波町空き家バンク |
岩手県 | 矢巾町 | 空き家バンク |
岩手県 | 西和賀町 | 西和賀町空き家バンク |
岩手県 | 金ケ崎町 | 金ケ崎町空き家バンク |
岩手県 | 金ケ崎町 | 南いわての移住定住支援(空き家バンク) |
岩手県 | 平泉町 | 平泉町空き家・空き地バンク |
岩手県 | 住田町 | 空き家情報 |
岩手県 | 大槌町 | 移住定住ポータルサイト いわてイーハトー部に入ろう! |
岩手県 | 山田町 | 山田町空き家バンクについて |
岩手県 | 岩泉町 | 岩泉町空き家・空き地バンク |
岩手県 | 田野畑村 | 田野畑村HP |
岩手県 | 普代村 | 普代村空き家情報バンク |
岩手県 | 軽米町 | 空き家バンク制度 |
岩手県 | 野田村 | 野田村空き家バンク |
岩手県 | 九戸村 | 九戸村空き家バンク |
岩手県 | 洋野町 | 空き家等バンク |
岩手県 | 一戸町 | 移住定住ポータルサイト いわてイーハトー部に入ろう! |
東北・北陸の近隣の空き家バンクについてもまとめました!
岩手県以外の近隣エリアで、古民家をはじめとした物件を紹介してくれる空き家バンクについてもまとめてみました。
こちらも参考にしてみてください。
空き家バンク利用上の注意
空き家バンクの利用にあたって意識しおきたいことをまとめてみました。
生活環境が自分に合っているとは限らない
空き家を手放すからにはそれなりの理由があることが考えられます。
例えば下記のようなパターンが考えられます。
- 交通の便が良くない
- 生活に必要な施設(スーパーや病院など)が近郊にない
- 学校や役所などが近郊にない
上記のように施設に関連するものもあれば、その地域の特徴やコミュニティになじめるかどうかも重要です。物件の購入を決める前や入居前には、必ず現地で内部や周辺環境を確認しておきましょう。
空き家期間が長い古民家だと、物件に問題がある可能性も
空き家物件自体に問題がある可能性があります。
修繕などで費用が想像以上に発生する可能性と、建て替えや売却ができない物件です。
修繕などで費用が想像以上に発生する可能性
空き家になって人が生活しなくなると、どうしてもいたみやすくなってしまいます。
リノベーションによる修繕を前提に物件を探されている方も多いと思いますが、予想以上に修繕費がかかる可能性があることを考慮しておく必要があります。残置物の撤去が発生することも多いため、ここにも費用が発生します。
建て替えや売却ができない古民家も
建て替えができないパターンは、接道義務をみたいしていないなど再建築不可物件である物件。
こちらは、再建築不可物件を魅力的な物件へ”リノベーション”する、接道義務を満たす土地にするなど、事前に理解しておくことで、「固定資産税や都市計画税が安い」「相続対策に有利」などのメリットを教示することが可能です。
売却ができない物件は僻地で買い手がいないパターン、事故物件などで買い手が見つからないパターンなどがあります。この辺りも把握しておくとよさそうです。
所有者と直接交渉する必要があるものも
空き家バンクが不動産会社を介して契約できる仕組みを作っていることもありますが、
そうでないパターンが多く所有者と直接交渉する必要があります。
空き家バンクを運営しているのは自治体です。営利目的ではないため、契約や仲介に関与していません。所有者と直接交渉する必要があることを理解しておきましょう。心配であれば現地の不動産会社に間に入ってもらうことも可能です。
無料譲渡の場合の古民家にかかる費用を知っておきましょう
無料で空き家を譲ってもらっても、取得するためにはさまざまな税金などの支払いが必要です。
空き家バンクで手に入れた古民家を自身の名義にするために必要な費用を確認して、資金計画を立てましょう。
購入した物件の所有権を公的に証明する「登記費用」
<空き家バンクで取得した古民家の登記にかかる費用>
・登録免許税:固定資産税評価額の2%
・司法書士代行費用:数万~5万円 / 1件
・印紙代:200円
「不動産登記」は義務化されていないため、対応しない方も。
しかし、物件の悪用や所有権の争いといったトラブルを防ぐために、古民家を無償で取得した場合でも、登記の手続きを行うことを強くおすすめします。
かかるのは下記の金額。
空き家バンクで取得した古民家にかかる税金
個人から個人への譲渡: この場合、贈与税が譲られる側に課せられる可能性があります。譲る側には所得税や住民税が課されることはありません。
個人から法人への譲渡: 譲られる側の法人には法人税が課せられる可能性があります。また、譲る側の個人には贈与税が発生する可能性があります。
法人から個人への譲渡: 個人が法人から不動産を無償で譲り受ける場合、個人には贈与税が課せられる可能性があります。法人側には法人税が発生することが一般的です。
法人から法人への譲渡: 法人間での譲渡では、受贈側の法人に対して法人税が課せられることがあります。譲渡側の法人には、場合によっては特定の税金が発生することがあります。
不動産の無償譲渡では、譲る側と譲られる側にそれぞれ課せられる税金が異なります。
これらの税金は、譲渡が個人間で行われる場合と法人間で行われる場合によっても異なるので、具体的には上記の4つのパターンに分けて確認しましょう。
これらの税金の詳細や手続きについては、税理士などの専門家に相談することをおすすめします。
正確な情報を得て、適切に対応することで、不要な税負担を避けることができます。